必要な支援を検討するための職業準備性ピラミッド
働き続けるためには「健康管理」「日常生活管理」「対人能力」「基本就労習慣」「職業適性」という5つの資質が必要とされています。
「職業準備性ピラミッド」とは、この5つの資質を階層で並べたもので、ピラミッドの一番下から順にしっかり備わっていないと、働き続けることが難しいとされています。
発達障がいでお困りの方は、個人の特性も違えばこれまでの療育過程もまったく異なりますので、どの段階の力を伸ばすべきかしっかり検討しながら支援する必要があります。
健康管理
自分の健康を自分で把握し体調に合わせた働き方ができる
【必要なスキル】
食生活・栄養管理、体調管理、自身の特性の理解
日常生活管理
生活ペースが整うことで、安心して安定した力を発揮することができる。
【必要なスキル】
規則正しい生活リズムの構築、身だしなみ、金銭管理、スケジュール管理
対人能力
自分の想いを人に伝え、円滑な人間関係を築くことができる。
【必要なスキル】
挨拶、協調性、感情のコントロール、人間関係、非言語的コミュニケーション
基本的労働習慣
ビジネスマナーを理解し、社会人として必要な対応ができる。
【必要なスキル】
作業意欲、働く場のルールの理解、危険への対処、作業態度、報連相
職業適性
仕事能力が適正に評価される。
【必要なスキル】
作業速度、正確性、指示理解、作業環境変化への対応
クレセールが重視する「職業準備性ピラミッドの土台」
働く職場によってルールや業務内容は異なります。
ビーナスクレセールでは、職業準備性ピラミッドの「健康管理」「日常生活管理」「対人能力」を下層から順番にしっかりと積み上げることで、就労に向けた強固な土台(準備)ができるようになると考えています。
▼健康管理
食育、家族との連携・支援、サードプレイスとしての機能
▼日常生活管理
お小遣い帳の付け方、外出時のマナー、身だしなみの整え方
▼対人能力
気持ちの伝え方、アンガーマネジメント、挨拶の仕方、自己紹介の仕方